App Engineerの開発ノート

AWS、Flutterや開発活動に役立つツール作りなど

AWS Innovate – Modern Applications Editionレポ 2021/10/27開催

f:id:Simoroid:20211028015547p:plain業務でも趣味でもAWS開発を行っており、情報収集をしたいと思いAWS主催のイベントに参加してきました。
このイベントはタイトルにもありますが、AWSを活用したモダンアプリケーション開発に関して、新しい技術の紹介や設計思想等がテーマのイベントでした。

ちなみにモダンアプリケーションとは柔軟に増減するアクセス数に適応したり、
ビッグデータの管理やそれらへの高速アクセスが可能だったりするアプリケーションのことのようです。
まあクラウド技術が盛り込まれまくってたらとかそういう感じだと思います。
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いくつかのセッションに参加しましたので、
その中で個人的に面白いと思ったものを書き残します。

オープニングセッション

いくつかのセッションに参加しましたが、共通してよく言われていたことは
アプリケーションに搭載する機能を細かくAPIで分割することで(=マイクロサービスアーキテクチャ)より高速で実験的な開発が実現でき⇒エンドユーザーの意見を素早く反映させることが出来るメリットがあるという事でした。
確かに仕事でも疎結合APIに分割されていることで、他チームの作っている機能は一旦モックにしておき、
自分たちの担当する機能の開発に時間を注力できるという場面があったな。

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中堅中小企業向け_よくあるシステム開発課題の対応方法から学ぶ

こちらはシステム開発における、あるある課題に対応するAWSサービスの紹介でした。
開発者に"IAM"で開発者権限を割り振り、"AWS CloudTrail"で操作を監視する。といったような事例に対する最適な対応方法の話でした。
下記のPDFに詳しく情報が掲載されています。
https://d1.awsstatic.com/whitepapers/ja_JP/modern-application-development-on-aws.pdf
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ビジネス環境の変化と成長を見据えたモダンアプリケーション開発

こちらは自社のSaasを使用した分だけ課金を行う方式(コンサンプションモデル)でビジネスを展開したい、
となった場合、ユーザーのトレーシングやロギングが重要となってくる。
従来のオンプレでサーバーが複数ある、といったアーキテクチャではこれが厳しい。
そういった課金モデルへも柔軟に適用できることがモダンアプリケーション開発のメリットであると語られていました。

アプリケーション開発者向け_機械学習周辺でのサーバーレス利用方法

こちらはAIエンジニアでない、従来のWebアプリエンジニアでも推論の部分のみの実装で完結できる、
AIサービスを導入すればAIの導入が可能だよねという話でした。
APIに画像だけ渡す呼び出し部分の開発であればまあ深い知識はいらないよね。

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モダンアプリケーションへの近道_AWS App Runner のご紹介

これが一番興味深かった。
デプロイやオートスケールなどインフラ的な手間を掛けず、
アプリケーション開発が運用できる新サービスのApp Runnerの紹介でした。
githubソースコードをプッシュするだけでデプロイが可能とのことです。
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ログの管理などもAWSであれば通常CloudWatchなどを使用しますが、
それもApp Runnnerで確認できるようです。
スタートアップや個人開発者が人件費を掛けずアプリ開発をこれだけで完結できる、
結構便利なものという印象を受けました。
ただ、プライベートエンドポイントはまだ出来ていないなど、大企業が期待する
Webアプリには向かない可能性があるとのことです。
今年の5月にリリースされたサービスとのことでこれから注目ですね。


以上のようにAWSの開発思想やトレンドを知るきっかけになり、勉強になりました。

ここまで 読んで頂きありがとうございました。
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